♪主にジェラール・フィリップ関連の話題やミニシアター系作品、時に楽しいバトンなどで楽しくお話しています♪
監督:リドリー・スコット 原作:ピーター・メイル 『プロヴァンスの贈りもの』(河出書房新社刊) 脚本:マーク・クライン 撮影:フィリップ・ル・スール 音楽:マルク・ストライテンフェルト 出演:ラッセル・クロウ アルバート・フィニー フレディ・ハイモア マリオン・コティヤール アビー・コーニッシュ ディディエ・ブルドン トム・ホランダー イザベル・カンディエ アーチー・パンジャビ ロンドンの金融界で豪腕トレーダーとして多忙な日々を送るマックス。 ある日、プロヴァンスでワイン造りをしている叔父がなくなり、その遺産相続と同時に売却する手続きの為にプロヴァンスに向った。 そこで少年時代に叔父と共に過ごしたプロヴァンスでの郷愁に満ちた思い出が徐々に蘇り、また地元の美しい女性ファニーとの出逢いがマックスの心に少しずつ変化をもたらしていく・・。 リドリー・スコット&ラッセル・クロウの男臭い映画は ごめんなさい・・、ちょっと苦手です。(汗) しかし、今回の二人は南仏プロヴァンスを舞台にしたラブコメで楽しませてくれました。 ラッセルの演技も体型も伸び伸びしているし(^^;)、マリオン・コティヤールはキラキラ輝くように美しいし、ロハスな生活に憧れる私には 南仏の陽差しの中の広大なブドウ畑や屋敷などなど、ちょっぴり優雅な田舎暮らしが羨ましくなるような作品でした。 おまけに劇中劇にジェラール・フィリップの「パルムの僧院」のワンシーンも登場するという嬉しいオマケ付きだったので 思わずDVDを購入してしまいました♪ |
監督:マイケル・ウィンターボトム 製作:ブラッド・ピット 他 原作:マリアンヌ・パール 『マイティ・ハート』(潮出版社刊) 脚本:ジョン・オーロフ 撮影:マルセル・ザイスキンド 音楽:ハリー・エスコット 他 出演:アンジェリーナ・ジョリー マリアンヌ・パール ダン・ファターマン ダニエル・パール アーチー・パンジャビ アスラ・ノマニ イルファン・カーン キャプテン ウィル・パットン ランダル・ベネット デニス・オヘア ジョン・バッシー アドナン・シディキ ドースト・アリアニ ゲイリー・ウィルメス スティーヴ・レヴァイン 2002年1月末〜2月、パキスタンのカラチ。 夫であるウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル・パールを誘拐殺害された妻マリアンヌ・パールの手記の映画化。 共にジャーナリストの二人は、マリアンヌの妊娠を期に帰国する予定だったが、ダニエルは最後の取材に出掛けたまま行方不明になってしまった・・。 「イン・ディス・ワールド」や「グァンタナモ僕たちの見た真実」を思い起こす、史実に忠実に向き合ったドキュメンタリー・タッチのマイケル・ウィンターボトムらしい作風でした。 そんな中で描かれている現実はとてつもなく過酷な出来事です。 ただ今回も、加害者と被害者という立場で描かざるを得ない演出は エンターテイメントとしての表現の自由を踏まえても尚、そこに中立性を見出せない限り 様々な宗教観を持つ人々の祈りも虚しく、今回も異文化間の相互理解の難しさの中に永遠を感じてしまうのです・・。 |
監督:ジョエル・シューマカー 脚本:ファーンリー・フィリップス 撮影:マシュー・リバティーク 音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ 出演:ジム・キャリー ヴァージニア・マドセン ローガン・ラーマン ダニー・ヒューストン リン・コリンズ ローナ・ミトラ ミシェル・アーサー 動物管理局に勤めるウォルター・スパロウは、誕生日の2月3日に 妻アガサからプレゼントされた「ナンバー23」という本を読み始めてみると そこには自分ソックリの主人公が「23」という数字に取り付かれ、破滅していく姿が描かれていることに気付く。 やがてウォルター自身も 自分の周囲にも「23」という数字に符合するものが溢れている事に気付き恐怖を覚える・・。 コメディーでもシリアスでも 狂気を熱演するジム・キャリーは嫌いじゃないです。 この作品では 戸惑うどころか「23」に取り付かれて狂っていく主人公を持ち前の演技力で熱演。 ただ、内容が「23」に関してくど過ぎる上に ジムの熱演でオーバーヒート気味。 おまけに内容が説得力に欠けるものだから 軽い疲労感が残るのばかり。 私にとって、今回は特に「強迫観念」を強要されたのに 結果肩透かしを喰らった気分。 99分の上映時間は良いけれど 内容じゃなくて演出の濃さだけが印象に残る作品でした。 |
監督:ブレノ・シウヴェイラ 製作:ブレノ・シウヴェイラ 脚本:パトリシア・アンドラージ カロリーナ・コトショ 撮影:アンドレ・オルタ パウロ・ソウザ 音楽:カエターノ・ヴェローゾ 出演:アンジェロ・アントニオ ジラ・パエス ダブリオ・モレイラ マルコス・エンヒケ マルシオ・ケーリング チアゴ・メンドンサ パロマ・ドゥアルテ ジョゼ・デュモント リマ・ドゥアルチ ブラジルで人気の音楽デュオ、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ。 彼らの成功の影には、固く結ばれた家族の絆の歴史があった・・。 子供の才能を伸ばしてあげる環境作りは 親の愛情の一つかもしれません。 ただ、それもその家庭の事情次第。 今から数十年前、ブラジルの貧しい子沢山の小作農家では たった一つのラジオから聴こえてくる音楽が 彼らの人生を大きく変えたのです。 |
監督:マヌエル・ウエルガ 原作:フランセスク・エスクリバノ 脚本:ユイス・アルカラーソ 撮影:ダビ・オメデス 音楽:ルイス・リャック 出演:ダニエル・ブリュール トリスタン・ウヨア レオナルド・スバラグリア ホエル・ホアン セルソ・ブガーリョ メルセデス・サンピエトロ サル イングリッド・ルビオ レオノール・ワトリング 1973年〜74年、フランコ独裁政権末期のスペインを舞台に、不当な裁判で死刑に処された青年サルバトーレ・ブッチ・アンティックの最期の日々を実話を元に描いた作品。 前半、ブッチは現体制に対する若者らしい反骨精神から アナーキスト集団の活動に身を投じ、資金集めの為に仲間たちと銀行強盗を繰り返す。 そこには 政治的思想を背景にしながらも 青春そのものの様々な活力がキラキラと輝いて見えて眩しいくらいです。 しかし、ブッチが逮捕され死刑に至るまでを描いた後半は その死刑を阻止しようとする大勢の仲間や家族たちの中で 正義や死刑云々など語るのも虚しいほど彼の孤独が胸に突き刺さり、ひたすら重苦しい展開が続きます・・。 |
監督:ドミニク・モル 脚本:ジル・マルシャン ドミニク・モル 撮影:ジャン=マルク・ファブル 音楽:デヴィッド・ホイッテカー 出演:シャルロット・ゲンズブール シャーロット・ランプリング ローラン・リュカ アンドレ・デュソリエ 仕事も家庭も順調で、美しい妻ベネディクトと閑静な住宅街に暮らすエンジニアのアランだったが、ある晩、彼に目を掛けてくれている上司リシャールとその妻アリスをディナーに招待したことから 全てが狂い出す・・。 内容がどうであれ、このキャストだけで観てしまえる予感がして 手に取った作品でしたが この不思議な怪しさ(妖しさ)に、予想外に興奮させられ、今もその余韻の中で「?マーク」に惑わされています。 おまけに 監督はあの「ハリー、見知らぬ友人」で逃げ場の無い執拗で濃くておぞましい恐怖を描いたドミニク・モルです。 カンヌ映画祭のオープニング作品にもなったという、なるほど、この怖さは普通ではありません・・。 |
監督:アキ・カウリスマキ 製作:アキ・カウリスマキ 脚本:アキ・カウリスマキ 撮影:ティモ・サルミネン 音楽:メルローズ 出演:ヤンネ・フーティアイネン コイスティネン マリア・ヤンヴェンヘルミ ミルヤ マリア・ヘイスカネン アイラ イルッカ・コイヴラ リンドストロン カティ・オウティネン スーパーのレジ係 フィンランドのヘルシンキ。 ショッピング・センターの夜警の仕事をするコイスティネンは、友人もなく孤独な日々を送っていた。 ある日、マフィアの情夫の差し金でミルヤという美女がコイスティネンの前に現れた。 何も知らないコイスティネンは一目で彼女に恋をした・・。 久しぶりに観たカウリスマキ作品は、スクリーンから感じるものはキャストも含めて、小道具もセットも随分と斬新な印象がありました。 何せ、過去のカウリスマキ作品と言えばレトロでアナログな香りがプンプンしていましたから。 でも結局 話の転がりは基本的に同じ。 主人公は相変わらず散々な目に合いながら、そこに人生の悲哀と諦めの苦笑が滲んでいます。 そんな主人公が カウリスマキ作品では常に愛おしい。 「浮き雲」「過去のない男」に続く、負け犬三部作のラストを飾る作品です。 |
監督:ジャック・ベッケル 脚本:ジャック・ベッケル ジャック・コンパネーズ 撮影:ロベール・ルフェーヴル 音楽:ジョルジュ・ヴァン・パリス 出演:シモーヌ・シニョレ セルジュ・レジアニ クロード・ドーファン レイモン・ビュシェール ウィリアム・サバティエ 19世紀末のパリ。 娼婦マリイは マルヌ河で仲間たちと舟遊びしていた。 情夫ロランに嫌気がさしていたマリイは 岸辺のカフェで仲間のレイモンの友人である大工のマンダと出逢い 二人は一目に恋に落ちてしまった。 それに嫉妬したロランは マンダに喧嘩を仕掛けるが 逆に殴り倒される。 ボスのルカにマリイとの仲裁を頼むロランだったが 内心マリイに気があるルカは 翌日酒場の裏で ロランとマンダに決闘をさせ 死闘の末、ロランはマンダに殺された。 逃げる決意をしたマンダにレイモンの手紙が届き ジョワンヴィルの知人宅に隠れることになった。 そこにマリイが訪れ 二人は数日の間、二人だけの束の間の幸せな時間を過ごした。 しかしその間にルカは マンダをおびき出すため、警察にレイモンが犯人だと密告し、レイモンはマンダの身代わりの逮捕されてしまった。 それを知ったマンダは 警察に自ら出向いたが、実はルカの謀略だと聞かされ、護送車から逃走し ルカを射殺した。 マンダは死刑を宣告され 断頭台に上がった。 マリイは 呆然とその様子を見詰めるだけだった・・。 窓の下では 愛する人が断頭台に縛られ 今にもその重くて鋭い刃が彼の命を裂こうとしている・・。 まさにパトリス・ルコント監督の「サンピエールの未亡人」のラストを髣髴とさせます・・。 |
イスラエル占領地ナブルス、 自爆攻撃へと向かう二人の若者の48時間 監督:ハニ・アブ・アサド 脚本:ハニ・アブ・アサド ベロ・ベイアー 撮影:アントワーヌ・エベルレ 出演:カイス・ネシフ サイード アリ・スリマン ハーレド ルブナ・アザバル スーハ アメル・レヘル ジャマール ヒアム・アッバス サイードの母 アシュラフ・バルフム アブ・カレム イスラエル占領地のヨルダン川西岸地区の町ナブルスに住むパレスチナ人の若者サイードとハーレド。 ある日、サイードはヨーロッパで教育を受けた女性スーハと出会うが、同じ日にパレスチナ人組織の代表者から ハーレドと共にテルアビブでの自爆攻撃の使命を受けるのだった・・。 |
監督:オットー・プレミンジャー 原作:フランソワーズ・サガン 脚本:アーサー・ローレンツ 撮影:ジョルジュ・ペリナール 音楽:ジョルジュ・オーリック タイトルデザイン: ソウル・バス 出演:ジーン・セバーグ デボラ・カー デヴィッド・ニーヴン ミレーヌ・ドモンジョ ジェフリー・ホーン ジュリエット・グレコ 南フランスの海岸を見下ろす別荘で 父レイモンとその若い愛人のエルザと共にバカンスを過ごす17歳のセシル。 学生のフィリップと出会ったセシルは さっそく恋に落ちた。 そんなある日、亡き母の友人であるアンヌが別荘を訪れ、バカンスを一緒に過ごすことになった。 やがて父レイモンとアンヌは急接近し、ついには結婚を決めたことをセシルに告げる。 その後 生真面目なアンヌは セシルとフィリップの付き合い方や勉強にも口を出し始め、それまで父と二人で自由気ままに暮らしてきたセシルは アンヌへの反感を募らせていく。 ついにフィリップや父の愛人のエルザを巻き込んで アンヌへの復讐を計画するセシルだったが 事態は思わぬ悲劇を迎える・・。 何度観ても ヒロインであるセシルと共に自分の青春の頃の感性が蘇り その懐かしい痛みに胸が疼く作品。 セシルどころか アンヌの歳を超えても尚 その気持ちを蘇らせるサガンの原作の素晴らしさを言うべきかもしれない。 |









