deux et deux
ジェラール・フィリップ関連の話題や ミニシアター系作品、その他の趣味、日々の雑感、などなど書き連ねてます。(コメントは管理人の承認後に掲載されますので、ご了承下さい。)
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幽霊と未亡人

監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ
原作:R・A・ディック
脚本:ィリップ・ダン
撮影:チャールズ・ラング・Jr
音楽:バーナード・ハーマン
出演:ジーン・ティアニー
レックス・ハリソン
ジョージ・サンダース
ナタリー・ウッド
エドナ・ベスト
ヴァネッサ・ブラウン
アンナ・リー
20世紀はじめのイギリス、若くして夫を失った美しい未亡人ルーシーは 口煩い姑や小姑たちにキッパリと別れを告げ、小さな娘と長年の家政婦と愛犬のランミーと共にロンドンを去り、海辺の町ホワイトクリフへと旅立った。
町の不動産屋が躊躇う海岸沿いの邸は 前の持ち主であったグレッグ船長の幽霊が出るという物件だったが 気丈なルーシーは早速移り住む事に・・。
そして不動産屋の言うとおり現れたグレッグ船長の幽霊は 何人にもこの邸を譲るつもりは無いとルーシーを脅すが 私もここを愛していると一歩も引かないルーシー。
そんな彼女の熱意にグレッグ船長はしばらく様子をみることにする。
するとしばらくして姑たちが邸を訪れ、ルーシーの夫が残した資産の株取引に失敗したので仕送りが出来ないと言う。
困り果てたルーシーにグレッグ船長は一計を案じ、自分の伝記をルーシーの執筆で出版させることにした。
その波乱に満ちた冒険譚はたちまち話題になり 一躍有名女性作家として成功したルーシーは 作家フェイヤリーと恋に落ちた。
しかしグレッグ船長は妻子持ちのフェイヤリーの魂胆を見抜き、ルーシーに諫言するも その後二度とルーシーの前に姿を現すことは無かった。
そして年月が過ぎ、ルーシーにもこの世との別れの時がやってきた・・。
ラストシーンの詩的で優雅な美しさ・・、大好きなジャン・コクトーの「オルフェ」のワンシーンを思い浮かべてしまいます。
特に最後のステージに入る終盤からの趣きは まさに人生の最期向う人の在り方そのもの。
そして、尊い一つの人生の終わりに「永遠」を観るよう感慨があって 静かな中に満ち足りた感動が込み上げてくるようなラストシーンでした。
オーケストラの少女

監督:ヘンリー・コスター
脚本:ブルース・マニング
チャールズ・ケニヨン
ハンス・クレイリー
撮影:ジョセフ・ヴァレンタイン
音楽:チャールズ・プレヴィン
出演:ディアナ・ダービン
アドルフ・マンジュー
レオポルド・ストコフスキー
アリス・ブラディ
ユージン・パレット
パッツィの父親は失業中のトロンボーン奏者。
中々仕事にあり付けない父親や仲間の楽士たちでオーケストラを作り、その資金援助をしてもらうために奔走するパッツィ。
また 有名な指揮者であるストコフスキーに猛アタックをして ついにはオーケストラの指揮をしてもらう夢を叶えたパッツィ。
その夢のステージでは ストコフスキー指揮による父親たちのオーケストラの演奏で「乾杯の歌」を歌うパッツィの姿があった・・。
主演は16歳のディアナ・タービン。
彼女の少女らしい愛らしさと 元気いっぱいの明るさと素直さが 観ていて本当に清々しい。
また天使の歌声とも言えるディアナ・タービンの透き通ったソプラノは オペラ歌手にも劣らない素晴らしさ。
劇中では レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で ディアナ・タービンが歌うワーグナーの「ローエングリーン」、モーツァルトの「ハレルヤ」、ヴェルディの「椿姫」から「乾杯の歌」など6曲を楽しめます。
昔、「映画を観ていて 初めて鳥肌が立った作品だよ。」と言っていた父の気持ちが 私にも心から理解出来た作品でした。
レベッカ

監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:デヴィッド・O・セルズニック
原作:ダフネ・デュ・モーリア
脚本:ロバート・E・シャーウッド
ジョーン・ハリソン
撮影:ジョージ・バーンズ
音楽:フランツ・ワックスマン
出演:ローレンス・オリヴィエ
ジョーン・フォンテイン
ジョージ・サンダース
ジュディス・アンダーソン
グラディス・クーパー
レオ・G・キャロル
ナイジェル・ブルース
身寄りのないアメリカ人女性のキャロラインは 後見人の年配の女性と二人でモンテカルロのホテルに滞在していた。
そこでイギリスの資産家であるマキシムに見初められて結婚することになった。
新婚旅行を終え マンダレーにあるマキシムの大邸宅に迎えられたキャロラインだったが 多くの使用人を抱えるその屋敷には 1年前に亡くなったマキシムの前妻レベッカの存在が今も色濃く残っている。
特に 使用人たちの中心人物で 生前のレベッカに仕えていたダンバース夫人は 何かに付けて キャロラインに辛く当たる。
レベッカの事を知るにつれ、彼女の美貌と知性に対し 引け目を感じるキャロラインは 屋敷中から注目されているような錯覚に襲われて どんどん追い詰められていく。
そんなある日、屋敷の前の海で一隻の船が難破し その傍で 女性の死体があるヨットが見つかった・・。
ヒッチコック監督のアメリカでの第一作。
いつもの洒脱でイタズラっぽくてブラックなユーモアも交えたヒッチコック演出の中で 実は計算し尽くした真に迫るシャープな恐怖が冴える作品とは ちょっと違う印象。
そういった多くのヒッチコック作品の中でも かなり古典的で格調高いラブスロマンスを色濃く全面に押し出した作品で 私としては相当に気に入っている。
もちろんその格調の高さは 古色蒼然とした背景と ひとえにサーの称号を持つR・オリビエの気品に溢れた佇まいと演技、そして形容のしようの無いほど美しいジョン・フォンテインの健気な演技に拠るもの。
馬上の二人

馬上の二人
ジェームズ・スチュワート、リチャード・ウィドマーク
監督:ジョン・フォード
原作:ウィル・クック
脚本:フランク・ニュージェント
撮影:チャールズ・ロートン
音楽:ジョージ・ダニング
出演:ジェームズ・スチュワート
リチャード・ウィドマーク
リンダ・クリスタル
シャーリー・ジョーンズ
アンディ・ディヴァイン
ジョン・マッキンタイア
アンナ・リー
ならず者が幅を利かせる西部の町。
そんな中でアウト・ローの雰囲気すら漂わす保安官(ジミー)と 彼の友人で 真面目一筋の騎兵隊隊員(ウィドマーク)が インディアンにさらわれてしまった肉親を捜す人々の依頼を受け、インディアンの村へ出向きます。
そこでは 銃などと交換に すっかりその生活に溶け込んでしまった人質となった白人たちを救出する慣わしがあります。
長年の経験から その交渉に長けた保安官ですが その中で幼い頃にインディアンに攫われ、英語も話せず育った少年は 自分がインディアンだと信じて疑っていません。
そんな彼を、強引に白人の親元に連れ帰ろうとする二人ですが、少年は激しく拒絶します・・。
この作品は ジェームス・スチュワートとリチャード・ウィドマークの2大スター共演の西部劇です。
さる、3/24にリチャード・ウィドマーク氏が享年93歳でお亡くなりになりました。
彼を偲んで、私の大好きな作品「馬上の二人」をアップします。
麗しのサブリナ
![]() | 麗しのサブリナ ハンフリー・ボガート、オードリー・ヘプバーン 他 (2004/05/28) パラマウント ジャパン この商品の詳細を見る |
監督:ビリー・ワイルダー
原作:サミュエル・テイラー
脚本:ビリー・ワイルダー
サミュエル・テイラー
アーネスト・レーマン
撮影:チャールズ・ラング・Jr
音楽:フレデリック・ホランダー
出演:オードリー・ヘプバーンn
ハンフリー・ボガート
ウィリアム・ホールデン
ジョン・ウィリアムズ
フランシス・X・ブッシュマン
マーサ・ハイヤー
マルセル・ダリオ
大富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナは、幼い頃からララビー家の次男でプレイボーイのデヴィッドに憧れていた。
しかし デヴィッドに相手にされず失意のサブリナは 車庫で排ガス自殺を図ったところを ララビー家の長男ライナスに助け出された。
その後 パリで料理の修業を積んだサブリナは すっかり洗練された大人の女性となって戻ってきた。
そんなサブリナを見て デヴィッドはすっかり彼女に夢中になり、資産家令嬢との婚約も破棄寸前の思い入れようだ。
弟のデヴィッドとは違い真面目な仕事人間の兄ライナスは ララビー家の事業の将来を案じて いろいろ策を講じるが そのうち彼もまたサブリナの魅力の虜になってしまう。
オードリー・ヘップバーンの作品の中で一番好きな作品がこれ!
とにかくオードリーが全てにおいてチャーミングです。
彼女の大きな瞳が 驚き、悲しみ、涙し、また喜び、やさしく微笑み、悪戯っぽく笑う・・、それを観ているだけで幸せな気分になってしまう。
武器よさらば(戦場よさらば)

監督:フランク・ボーゼージ
原作:アーネスト・ヘミングウェイ
脚本:ベンジャミン・グレイザー
オリヴァー・H・P・ギャレット
撮影:チャールズ・ラング
出演:ゲイリー・クーパー
ヘレン・ヘイズ
アドルフ・マンジュー
メアリー・フィリップス
ジャック・ラ・ルー
第1次世界大戦中のイタリア。
アメリカ人中尉のフレデリック(クーパー)は 従軍看護婦のヘレン(ヘレン・ヘイズ)と恋におちる。
しかし、二人の仲を嫉妬した軍医リナルディの手によって フレデリックが前線に赴いている間に ヘレンは転勤させられる。
その後、やっと再会した二人は結婚するが フレデリックは再び戦地に出発した。
手紙も届かず、音信不通となったフレデリックを案じながら 妊娠したヘレンはスイスに近いホテルでフレデリックを想っている。
やっとヘレンの居所を探し出し、辿り着いたフレデリックだったが 難産のためヘレンは「私は幸せよ・・・」という言葉を残し 天に召されていった。
アーネスト・ヘミングウェイ作の同名の小説を映画化。
リメイクである1957年のロック・ハドソン&ジャニファー・ジョーンズ版もあるが 今回はゲイリー・クーパー&ヘレン・ヘイズ版で鑑賞。
モロッコ

監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ
原作:ベノ・ヴィグニー
脚本:ジュールス・ファースマン
撮影:リー・ガームス
出演:ゲイリー・クーパー
アドルフ・マンジュー
マレーネ・ディートリッヒ
ウルリッヒ・ハウプト
ジュリエット・コンプトン
フランシス・マクドナルド
アルバート・コンティ
どこか影のある女アミー(マレーネ・デートリッヒ)は 一人灼熱の地モロッコにやってきた。
ある日、酒場で歌っているアミーを観て 外人部隊のプレイボーイ・トムは一目で彼女の虜になった。
二人は恋に落ちたが トムの愛人である上官の妻の嫉妬を買い、トムは戦地に赴任となり 二人は離れ離れになった。
一度は富豪との結婚を決意するアミーだが トムの負傷の知らせを聞き 彼の元に駆けつける。
そして再び戦地に向うトム、思い詰めたように彼を見送るアミーは ついにヒールを脱ぎ捨て 砂漠を進むトムの部隊を追って歩き出す・・・。
愛情物語

監督:ジョージ・シドニー
脚本:サミュエル・テイラー
撮影:ハリー・ストラドリング
音楽:モリス・W・ストロフ
オリジナル音楽:ジョージ・ダニング
ピアノ演奏:カーメン・キャバレロ
出演:タイロン・パワー
キム・ノヴァク
ヴィクトリア・ショウ
ジェームズ・ホイットモア
ジャック・アルバートソン
この映画のテーマ曲♪TO LOVE AGAIN♪とともに 忘れられない作品。
この作品が作られた頃、「グレン・ミラー物語」や「ベニー・グッドマン物語」というポピュラー音楽の作曲家の伝記映画がたくさん作られたけれど この「愛情物語」も言い換えれば 主人公エディ・デューチンの伝記映画のようなもので、愛情をテーマに彼の名演奏に乗せて感動的な展開を繰り広げる名作です。
忘れじの面影

監督:マックス・オフュルス
製作:ジョン・ハウスマン
原作:ステファン・ツヴァイク
撮影:フランク・プラナー
音楽:ダニエル・アンフィシアトロフ
出演:ジョーン・フォンテイン
ルイ・ジュールダン
メイデイ・クリスチャン
アート・スミス
1900年代初めのウィーン。
女性問題で揉め事の耐えないステファン(ルイ・ジュールダン)は 今回も決闘騒ぎの最中にいた。
自宅に戻ると 執事が一通の手紙を差し出した。
そこに書かれていたのは・・・
彼を一生愛し続けて 今死を迎えようとしている女性リーザ(ジョン・フォンテイン)からのものだった。
リーザは少女だった頃 隣の部屋に越してきた未来を嘱望されたピアニストのステファンに一目惚れをした。
その後リーザは母の再婚のため引越しをしたが 彼を忘れられずに一人ウィーンに戻った。
やがて二人は再会し愛し合ったが 彼の子供を身篭ったリーザは2週間のコンサートに出かけた彼の留守の間に姿を消した。
数年後 息子にステファンと名付けたリーザは幸せな結婚生活を送っていたが ある日オペラの会場でステファンと偶然に出逢った。
この時も ステファンはリーザと気付かず近付いてきたのだが。
いくら初恋の人だと言っても こんな薄情なブルジョワ男を一生思い続けることが出来のでしょうか!?
一途だとか いじらしいとか 儚げだとか 純情だとか、そんな形容詞を捧げたくなるヒロインに歯痒さも感じつつの鑑賞でした。(苦笑)
しかし、観終ってみると 実は彼女の想いは相当に激しく執着もあり 残酷だったような気がしています。
穿った見方かもしれないですが 本気で女性を愛した事の無い男は この時初めて女の怖さを知ったのではないでしょうか・・。

