![]() | レミング (2008/02/22) シャルロット・ゲンスブール、シャーロット・ランプリング 他 商品詳細を見る |
監督:ドミニク・モル
脚本:ジル・マルシャン
ドミニク・モル
撮影:ジャン=マルク・ファブル
音楽:デヴィッド・ホイッテカー
出演:シャルロット・ゲンズブール
シャーロット・ランプリング
ローラン・リュカ
アンドレ・デュソリエ
仕事も家庭も順調で、美しい妻ベネディクトと閑静な住宅街に暮らすエンジニアのアランだったが、ある晩、彼に目を掛けてくれている上司リシャールとその妻アリスをディナーに招待したことから 全てが狂い出す・・。
内容がどうであれ、このキャストだけで観てしまえる予感がして 手に取った作品でしたが この不思議な怪しさ(妖しさ)に、予想外に興奮させられ、今もその余韻の中で「?マーク」に惑わされています。
おまけに 監督はあの「ハリー、見知らぬ友人」で逃げ場の無い執拗で濃くておぞましい恐怖を描いたドミニク・モルです。
カンヌ映画祭のオープニング作品にもなったという、なるほど、この怖さは普通ではありません・・。
![]() | リストランテの夜 トニー・シャルーブ.スタンレー・トゥッチ.マーク・アンソニー.イザベラ・ロッセリーニ.イアン・ホルム.ミニー・ドライバー (2007/11/22) パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン この商品の詳細を見る |
監督:スタンリー・トゥッチ
キャンベル・スコット
脚本:ジョセフ・トロピアーノ
スタンリー・トゥッチ
撮影:ケン・ケルシュ
音楽:ゲイリー・デミシェル
出演:スタンリー・トゥッチ
キャンベル・スコット
トニー・シャルーブ
イアン・ホルム
ミニー・ドライヴァー
イザベラ・ロッセリーニ
イタリア移民のプリモとセコンドの兄弟は、ニュージャージーの田舎町で[パラダイス]というイタリアン・レストランを経営している。
コックとしは天才肌の兄プリモは自分のこだわりの味に自負があるが、店の経理を担当する弟セコンドは そんな兄を尊敬しているものの、もう少しアメリカ人受けする柔軟なメニューをと兄に迫るが 絶対にポリシーを曲げないプリモ。
お陰で 店はいつも開店休業状態だった。
そんなある日、近所のライバル店のオーナーからスペシャルゲストを紹介されて、BIG・NIGHTを開催することに。
これがラスト・チャンスと腹を括ったセコンドは 貯金をはたいて豪華なディナー・パーティーを開催するのだった・・。
美味しい料理に美味しいお酒、楽しい会話にダンスに温かいキス・・。
レストランを舞台にした人情悲喜こもごもに、スパイシーな香りも加わって、味わい深い作品でした。
スタンリー・トゥッチとキャンベル・スコットの二人が監督&脚本で、あちこちの賞で評価された作品だったなんて・・、二人のファンとしては迂闊にも知りませんでした、トゥッチ、最高! キャンベル、素敵!
![]() | 猟人日記 ユアン・マクレガー、ティルダ・スウィントン 他 (2007/06/01) ギャガ・コミュニケーションズ この商品の詳細を見る |
監督:デヴィッド・マッケンジー
原作:アレグザンダー・トロッキ
『ヤング・アダム』(河出書房新社刊)
脚本:デヴィッド・マッケンジー
撮影:ジャイルズ・ナットジェンズ
音楽:デヴィッド・バーン
出演:ユアン・マクレガー
ティルダ・スウィントン
ピーター・ミュラン
エミリー・モーティマー
ジャック・マケルホーン
テレーズ・ブラッドリー
【ネタバレします、ご注意下さい。】
1940年代の終わり。
グラスゴーのクライド川を行き来し、沿岸の街にさまざまな荷を届ける一隻の平底荷船。
作家志望のジョーは 今はその船上で雑役人として働いている。
船では レズリーと妻のエラ、息子のジムが暮らしており、ジョーもそこで居候をしている。
ある日、ジョーとレズリーは女性の水死体を発見し、警察に引き渡した。
その日を境に ジョーとエラはレズリーの目を盗んで不倫の関係になる。
そして 次々と女性を誘惑するジョー。
やがて水死体の女性を殺した容疑で 彼女の愛人だった配管工が逮捕されたが・・。
水死体の女性を引き上げた時から ジョーの心の奥底で何かが変わったのか・・、それは原題の「YOUNG ADAM」というタイトルの中に そのメッセージが潜んでいるようです。
エラとの不倫と平行して 徐々に明かされていくジョーと水死体の女性の関係。
一人の魅惑的な男、しかし目標を見定め切れないジョーの厭世的な倦怠感に翻弄される女たちへの無慈悲さが この映画の画面を覆うほの暗さに冷たい空気の淀みをも滲ませています。
![]() | ル・ディヴォース/パリに恋して (ベストヒット・セレクション) ケイト・ハドソン (2007/11/21) 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン この商品の詳細を見る |
監督:ジェームズ・アイヴォリー
原作:ダイアン・ジョンソン
脚本:ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
ジェームズ・アイヴォリー
撮影:ピエール・ロム
音楽:リチャード・ロビンズ
出演:ケイト・ハドソン
ナオミ・ワッツ
ジャン=マルク・バール
レスリー・キャロン
ストッカード・チャニング
グレン・クローズ
ロマン・デュリス
スティーヴン・フライ
ティエリー・レルミット
マシュー・モディーン
メルヴィル・プポー
【ネタバレしています】
フランス人男性と結婚してパリに住む姉ロクサーヌを尋ねたイザベル。
しかしロクサームの夫シャルルは 妊娠中のロクサーヌと幼い娘を残し 愛人のもとに行ってしまった。
ロクサーヌを心配してパリに残ったイザベルは バイト先で恋人も得て パリでの生活を楽しんでいた。
シャルルの実家とロクサーヌの両親とも巻き込んで 二人の離婚問題は大いに揉めたが そんな中で こともあろうにイザベルはシャルルの叔父エドガルと愛人関係になってしまう・・・
軽いラブコメディになっても良さそうな作品なのに 監督がジェームズ・アイヴォリーだと 湿った空気が重く被さってくるような 何となく気分も沈み込んでしまいそうな不思議な作品でした。
![]() | リード・マイ・リップス エマニュエル・ドゥヴォス、ヴァンサン・カッセル 他 (2004/04/23) メディアファクトリー この商品の詳細を見る |
監督: ジャック・オーディアール
脚本: ジャック・オーディアール
トニーノ・ブナキスタ
撮影: マチュー・ヴァドピエ
音楽: アレクサンドル・デプラ
出演: ヴァンサン・カッセル
エマニュエル・ドゥヴォス
オリヴィエ・グルメ
オリヴィエ・ペリエ
オリヴィア・ボナミー
カルラは建築会社で働く真面目なOL。
いつもテキパキと仕事をこなす彼女だったが 難聴のために 十分な仕事は与えられず 雑用ばかりの日々だった。
そんな多忙な彼女の仕事を補佐する人物を雇う事になる。
職安から派遣されてきた男は 刑務所から出所したばかりの保護観察付きの若い男だった。
オフィスの仕事には縁のなかった男ポールは 戸惑いながらも彼女の指導を受け働きはじめた。
カルラは その粗野なポールに 言い知れぬ興味を掻き立てられていた。
一方ポールも カルラの特殊な才能である読唇術を知り ある犯罪に利用することを思い付く。
こうして二人の危険な関係は スリリングな展開の中で 大きく揺さぶられて行く。。。
さしずめ、この作品が50年前のフランス映画だとしたら ヒロインはジャンヌ・モローであり 危険な香りのするハンサムな男はモーリス・ロネあたりが演じていただろうか・・・
そんな事を思いながら観ていました。
![]() | ルパン コレクターズ・エディション (初回限定生産) ロマン・デュリス、クリスティン・スコット・トーマス 他 (2006/04/07) 角川エンタテインメント この商品の詳細を見る |
監督:ジャン=ポール・サロメ
原作:モーリス・ルブラン
脚本:ジャン=ポール・サロメ
ローラン・ヴァショー
撮影:パスカル・リダオ
音楽:デビー・ワイズマン
出演:ロマン・デュリス
クリスティン・スコット・トーマス
パスカル・グレゴリー
エヴァ・グリーン
ロバン・ルヌーチ
マチュー・カリエール
1884年、怪盗テオフラストを父に持つアルセーヌ・ルパンは 父の命令で 叔母の所有するマリー・アントワネットの首飾りを盗み出す。
しかし、それを持って逃亡した父は、翌日惨殺死体となって発見された。
アルセーヌ母子は、叔父夫婦の屋敷から追い出されてしまう。
そして月日は流れ、アルセーヌは父と同じ怪盗となって金持ちの宝飾品を華麗なテクニックで盗み出していた。
その後母が死に 昔から相思相愛だった従姉妹で叔父夫婦の娘クラリスと結ばれたが その叔父の屋敷でオルレアン公爵たちの陰謀と秘宝の存在を知る。
そして叔父や狡猾な謎の人物ボーマニャンの手からカリオストロ伯爵夫人を救い出し彼女と恋に落ちるが 秘宝をめぐる複雑な事件の裏で暗躍するカリオストロ伯爵夫人の正体を知ったアルセーヌは 本来の金持ちから盗みをする稼業に戻ろうとする。
ところが秘宝の鍵を握る十字架の一つが ルーブル美術館から盗まれ殺人事件が起きた。
再びその秘宝の謎を巡り ボーマニャンやカリオストロ伯爵夫人と対決する日が訪れる・・。
フランス映画祭に出品された作品の中で 3つもの作品に主演していたロマン・デュリス。
この「ルパン」でのロマン君の威風堂々としたアルセーヌ・ルパンぶりを観て その人気と活躍に納得です。
一連のセドリック・クラピッシュ監督作品には欠かせないロマン君ですが そこではまだまだ青々しい彼のチャーミングな笑顔を「可愛いぃ〜」なんてにやにや観ていたのが ついこの前のような気がするのに・・。
「ガッジョ・ディーロ」のロマン君が 一番素に近いんじゃない?なんて勝手に想像していましたが いやいやどうして頼りない笑顔だけが魅力ではなくて すでに風格さえ感じる彼の頼もしい笑顔も中々魅力的でした。
![]() | 恋愛適齢期 (2005/11/18) ジャック・ニコルソン 商品詳細を見る |
脚本:ナンシー・マイヤーズ
撮影:ミヒャエル・バルハウス
編集:ジョー・ハットシング
音楽:ハンス・ジマー
出演:ジャック・ニコルソン
ダイアン・キートン
キアヌ・リーヴス
フランシス・マクドーマンド
アマンダ・ピート
ジョン・ファヴロー
ポール・マイケル・グレイザー
レイチェル・ティコティン
20代の女性ばかりと付き合っている中年、いや初老の男ハリーは63歳。
若い恋人と 彼女の別荘で二人だけの熱いバケーションを楽しもうとしていたところ ハリーは突然心臓発作で倒れてしまった。
そして ひょんなことから そこで彼女の母親でバツイチの劇作家エリカが現れ 彼女に看病されることになった。
互いに反撥しあいながら いつしか惹かれ合う二人。
エリカを慕う若い医師との三角関係は・・・?
エリカを演じたダイアン・キートンの美しさには感動と勇気を与えられた気がします。
もちろん54歳という年齢なりの老いはあります。
しかし 自分自身が美しく輝いていたいという前向きな気持ちが 彼女の皺1本1本に その年齢に見合った品の良い美しさを滲ませています。
![]() | 離愁 ジャン=ルイ・トランティニアン、ピエール・グラニエ=ドフェール 他 (2005/02/02) デックスエンタテインメント この商品の詳細を見る |
監督:ピエール・グラニエ=ドフェール
原作:ジョルジュ・シムノン
脚本:ピエール・グラニエ=ドフェール
パスカル・ジャルダン
撮影:ワルター・ウォティッツ
音楽:フィリップ・サルド
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン
ロミー・シュナイダー
モーリス・ビロー
アンヌ・ヴィアゼムスキー
ニケ・アリギ
ポール・ル・ペルソン
1940年、ドイツ軍の攻撃から逃れるため ジュリアン(トランティニャン)は 臨月の妻と娘を連れて列車で逃亡した。
妻と娘は客車に乗ることが出来たが ジュリアンは貨車に乗せられた。
その貨車には やはりドイツ軍の手から逃げるユダヤ人女性のアンナが居たが 二人は一目で惹かれ合うものを感じていた。
たくさんの避難民で混み合う過酷な貨車の中で いつしか愛し合うようになった二人。
危険な旅も終わり、身元調査もジュリアンの機転で難を逃れたユダヤ人のアンナだった。
やがて妻が出産した病院に行くジュリアンに同行したアンナは そこでそっと姿を消した。
数年後 警察に呼び出されたジュリアンは アンナと劇的な対面を果たすことになる・・・。
死や絶望に類する事態に直面した時、男は口唇に微笑を浮かべながら しかも潔く女への「愛」を選びました。
愛する男の為に精一杯の演技で他人を演じた女は 男の勇気に満ちた確かな「愛」を受け止めた時、込み上げる感動の渦の中で 粉々に崩れ落ちる理性もろとも自分の「愛」を押し留めることは出来なかったのです。
![]() | ロング・エンゲージメント (2006/08/04) オドレイ・トトゥ 商品詳細を見る |
監督: ジャン=ピエール・ジュネ
原作: セバスチャン・ジャプリゾ
『長い日曜日』(東京創元社刊)
脚本: ジャン=ピエール・ジュネ
ギョーム・ローラン
撮影: ブリュノ・デルボネル
音楽: アンジェロ・バダラメンティ
出演: オドレイ・トトゥ
ギャスパー・ウリエル
ジャン=ピエール・ベッケル
ドミニク・ベテンフェルド
クロヴィス・コルニアック
マリオン・コティヤール
ジャン=ピエール・ダルッサ
ジュリー・ドパルデュー
アンドレ・デュソリエ
第一次大戦下、ブルターニュ地方。
幼なじみのマチルドとマネクは 深く愛し合う恋人同士だった。
第一次世界大戦が勃発し 戦場に駆り出されてしまったマネクの身を案じながら、マチルドはひたすら帰りを待ち侘びていた。
ところがある日、そんなマチルドの元にマネク戦死の報が届く。
軍法会議にかけられ、死刑の宣告を受けたマネクたち5人の兵士たちが 独軍との中間地帯に放置され全員が死んだと聞かされたマチルドだったが マネクの死を直接見た人が居ないことを知り、マネクが生きていると直感した。
そして マネクの消息を求めて マチルドは旅に出る・・。
正直に言って、「アメリ」以前のジュネ作品は苦手でした・・。
作品の質云々ではなく、生理的に受け付けない印象。(^^;)
それが「アメリ」では レトロな雰囲気の中で不思議な空想の世界で遊ぶような ちょっと異質な傑作ファンタジーを楽しめたので すっかりジュネ監督的大人の寓話のファンになってしまいました。
もちろん、トトゥの不思議な魅力が開花した作品でもあり、その後のトトゥは このアメリのキャラでもある独りよがりの不思議ちゃんのイメージを払拭出来ないどころか驀進中!?
何よりトトウは思い込みの激しい役柄がお得意ですね。
「アメリ」も そして「愛してる、愛してない・・」のストーカーの女の子、そして今回のマチルド。
三者三様の思い込みだけれど その中で彼女の可愛らしさと表裏一体の小悪魔的な毒の魅力が輝きを放つようです。
そして、今回のマチルドは そのアメリを大人色に染めたような女性に演出し、どんな逆境にも屈せず 世界で唯一無二の人マネクを探し求める不屈の精神の女性として描かれています。
![]() | 列車に乗った男 (2004/10/20) ジャン・ロシュフォール、ジョニー・アリディ 他 商品詳細を見る |
監督:パトリス・ルコント
脚本:クロード・クロッツ
撮影:ジャン=マリー・ドルージュ
音楽:パスカル・エスティーヴ
出演:ジャン・ロシュフォール
ジョニー・アリディ
ジャン=フランソワ・ステヴナン
チャーリー・ネルソン
パスカル・パルマンティエ
イザベル・プティ=ジャック
エディット・スコブ
【ネタバレしています、ご注意下さい。】
夕闇が迫るシーズン・オフの寂れたリゾート地に一台の列車が止まった。
大きなボストンバッグを抱えた中年の男ミュランが一人、列車から降り立った。
ミュランは 頭痛薬を求めて立ち寄ったドラッグ・ストアで 狭心症の薬を買いに来ていた初老の男マネスキエと知り合い、彼の屋敷に招かれた。
一人暮らしのマネスキエは長年この町で暮らし、フランス語の教師をしていた。
対照的な人生を歩んできた二人は お互いの生き方に興味と憧れを抱き 様々なことを語り合い、打ち溶け合っていった。
しかし 週末には心臓の手術を控えたマネスキエ。
仲間と落ち合い、この町の銀行を襲う計画のミュラン。
束の間の友情と淡い夢の時は 無常に過ぎていく。
そして 二人に運命の時が訪れる・・。
線路の枕木を叩く車輪のリズミカルな音が響く列車内。
冒頭、車窓から夕暮れの景色を眺める黒い革ジャン姿のミュラン。
その憂いに満ちた表情と 彼の額に刻み込まれた皺の深さが男の物語を予感させます。
今度のルコントは 過去の作品に多々あった男同士の可笑しさの中に哀愁を滲ませるという一連の男の友情ものに戻って 何を見せてくれるのかと・・この時点で120%の期待!









