![]() | 情痴/アヴァンチュール (2007/09/21) リュディヴィーヌ・サニエ;ニコラ・デュヴォシェル;ブリュノ・トデスキーニ;フロランス・ロワレ=カイユ 商品詳細を見る |
監督:グザヴィエ・ジャノリ
脚本:ジャック・フィエスキ
グザヴィエ・ジャノリ
撮影:ヨリック・ル・ソー
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:リュディヴィーヌ・サニエ
ニコラ・デュヴォシェル
ブリュノ・トデスキーニ ル
フロランス・ロワレ=カイユ
エステル・ヴァンサン
ある夜、ジュリアンは街を彷徨い歩く夢遊病の女性と遭遇する。
彼女はジュリアンが恋人セシルと暮らすアパルトマンの向かいに住むガブリエルという女性だった。
日中の彼女は別人のように美しく、ジュリアンは心惹かれるが 彼女にはルイという年上の恋人がいた。
そして危うい精神状態のガブリエルにますますのめり込んで行くジュリアンに待ち受けていたものは・・。
いつものことながら この邦題は何とかならないでしょうか??
内容とどうマッチするのか問いた〜い! (苦笑)
「パリ・ジュテーム」で観たリュディヴィーヌ・サニエちゃんは 思わせぶりな展開の結果、実はとても健康的な若い女性の役柄でした。
そういうサニエちゃんもイイ感じだけれど やはり「スイミング・プール」や「リリィ」など見せてくれた瑞々しさと若さが弾ける中、ミステリアスで危険な香りのする彼女の魅力は 男性ならずとも惹かれずにはいられないのではないでしょうか・・。
今回のサニエちゃんといえば、傍から見ると自分の苦悩に溺れてしまいそうに見えて、実はどうなの?!、とまたまたミステリアスな女性を演じています。
そしてラストで見せる彼女の表情、あれはどうなのよ??と誰かと語りたくなるのです。
![]() | 孤独な嘘 (2008/03/07) ルパート・エヴェレットエミリー・ワトソン 商品詳細を見る |
監督:ジュリアン・フェロウズ
原作:ナイジェル・バルチン
脚本:ジュリアン・フェロウズ
撮影:トニー・ピアース=ロバーツ
音楽:スタニスラス・サイレウィック
出演:トム・ウィルキンソン
エミリー・ワトソン
ハーマイオニー・ノリス
ジョン・ワーナビー
ルパート・エヴェレット
仕事で多忙なロンドンを離れ、閑静な郊外の住宅で暮らす弁護士のジェームズとアン夫妻。
ある日、ジェームズの家で働く家政婦マギーの夫がひき逃げ事故で死亡するという事件が起きた。
捜査は進展せず犯人は不明のままだったが ジェームズは事故を目撃したマギーの証言から 近隣の友人の息子でNY帰りのビルの車に傷を見付け彼を問いただす。
するとビルはあっさりと自白した。
しかし その自白の裏には思いも寄らぬ真実が隠されていた・・。
ストーリーはサスペンスを含んだ衝撃的な展開を見せますが そこには 邦題にも原題にもある登場人物たちのそれぞれの「嘘」が 辛辣にまた意味深に、そして複雑に絡み合いながら ひとつの常軌を逸した大きな嘘に集約されていく様子が描かれています。
途中、感情移入の難しい展開だなぁ・・と思ったものの、観終わってみると 悲劇の果てに秘密を共有した者同士の「情」のようなものだけが 無力な形で波間に漂っているような余韻を残す作品でした。
![]() | 愛と欲望 ミラノの霧の中で (2008/02/06) ルカ・ジンガレッティ、 商品詳細を見る |
監督:フランチェスカ・コメンチーニ
脚本:フランコ・ベルニーニ
フランチェスカ・コメンチーニ
撮影:ルカ・ビガッツィ
出演:ルカ・ジンガレッティ
ヴァレリア・ゴリノ
ジュゼッペ・バッティストン
ラウラ・キアッティ
ルカ・アルジェンテロ
テコ・セリオ
エレナ・マリア・ベリーニ
舞台はミラノ。
イタリア財界の大物ウーゴと彼の不正取引を追う女性警官リータを中心に そのウーゴをめぐる家族や愛人とのエピソード。
その愛人と若い労働者風の男の不倫。
またその若い男と妻とのエピソード。
売春婦と過去に傷を持つ男との純愛やその後の悲劇。
女性警官リータと年下の恋人や彼の両親のエピソードなどなど。
その様々な人間模様が ミラノの街で少しずつ絡み合って交差する・・。
群像劇ですが、さほど複雑に込み入ってはいない印象です。
ただ、人間の心に存在する様々な「欲」が絡み合い、その押し引きの中で 人間の醜い面ばかりではなく 慎ましく善良な願いもあり それぞれが孤独の中で見失い掛けた「愛」を必死で取り戻そうとしている姿が描かれています。
![]() | 不完全なふたり (2008/02/08) ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ 商品詳細を見る |
監督:諏訪敦彦
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
音楽:鈴木治行
出演:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ
ブリュノ・トデスキーニ
ナタリー・ブトゥフ
ジョアンナ・プレイス
ジャック・ドワイヨン ジャ
アレックス・デスカス
結婚15年目、離婚を決めたマリーとニコラは友人の結婚式に出席する為にパリを訪れる。
周囲からは理想的なカップルと見られていた二人だが、パリでの滞在期間でも二人のすれ違った心は互いを傷付合う。
このまま別れてしまった方がいいのか・・、様々な想いが二人の間で錯綜する。
一組の夫婦の別れ際のモヤモヤした感情の行き違いを まるでドキュメンタリーで観ているような印象の作品でした。
それもそのはず、殆どのシーンが即興で綴られた物語だそうです。
「即興で!?」と驚くと同時に 説明的なセリフや背景が無いにも関らず、特にマリーの場合など 彼女の表情一つで彼女の不安や悲しみも自らの空想力で補って余りあるパワーを持っていることに気付かされます。
諏訪監督自身、フランス語に堪能ではないとのこと。
これもまた非常に驚きですが 彼の撮影現場での役目はフランス社会を熟知したスタッフや俳優たちに一つのテーマを提示し、それに対する様々なリアクションを引き出す触媒に過ぎなかったと言います。
なるほど、私がこの作品に感情移入出来た理由は監督のその説明の中にあるのだと思います。
![]() | 題名のない子守唄 (2008/05/30) ピエラ・デッリ・エスポスティクラウディア・ジュリーニ 商品詳細を見る |
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
マッシモ・デ・リタ
撮影:ファビオ・ザマリオン
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:クセニア・ラパポルト
ミケーレ・プラチド
クラウディア・ジェリーニ
ピエラ・デッリ・
アレッサンドロ・ヘイベル
クララ・ドッセーナ
アンヘラ・モリーナ
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
ウツクライナから北イタリアのトリエステの街にやって来た謎の女性イレーナ。
彼女はある家族に巧みに近付き、首尾よくメイドとして雇われる。
そして、その家の4歳の娘テアの子守も任され、次第に信頼を勝ち得ていくが、ある日、彼女の忌まわしい過去に関る男が彼女を追ってトリエステの街にやって来る・・。
冒頭から終盤近くまでは 謎に満ちたサスペンスでグイグイひっぱりながら、しかし観終ってみると 一人の女性の過酷な運命に哀切を禁じ得ない作品です。
やはりジュゼッペ・トルナトーレ作品らしく、サスペンスの中にも人間味溢れた繊細な描写が随所に見られ、イレーナを通じて絆を求めて彷徨い続ける母性の何たるかを 同じ女性として改めて問わずにはいられませんでした。
![]() | ONCE ダブリンの街角で デラックス版 (2008/05/23) グレン・ハンサードマルケタ・イルグロヴァ 商品詳細を見る |
監督:ジョン・カーニー
脚本:ジョン・カーニー
撮影:ティム・フレミング
出演:グレン・ハンサード 男
マルケタ・イルグロヴァ 女
ヒュー・ウォルシュ ティミー ドラマー
ゲリー・ヘンドリック リード ギタリスト
アラスター・フォーリー ベーシスト
ゲオフ・ミノゲ エイモン
ビル・ホドネット 男の父親
ダヌシュ・クトレストヴァ 女の母親
マルチェラ・プランケット 昔の彼女
アイルランドはタブリンの街角。
男はその街角でギター1本で歌うストリートミュージシャン。
ある日、チェコからの移民の女と知り合い、彼女がピアノを弾かせてもらっている楽器店で彼女の演奏を聴き、心惹かれる。
やがて一緒に演奏する喜びが二人の間に確かな絆を生んでいく・・。
第80回アカデミー賞で「歌曲賞」を受賞した作品。
なるほど、主演の男:グレン・ハンサードと女:マルケタ・イルグロヴァの間で揺れ動く恋なのか、それとも友情なのか・・といった繊細な想いが二人の美しいハーモニーと重なり、心揺さぶられる作品でした。





