スパングリッシュ スパングリッシュ
アダム・サンドラー (2006/06/07)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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夫と別れ、傷心のフロールは愛娘クリスティーナと故郷のメキシコを離れ、ロスに移り住む。
英語が話せないまま、腕の良いシェフとして有名なジョン・クラウスキー家でハウスキーパーとして働くことになったフロールは どんどんアメリカ社会に溶け込んでいく娘クリスティーナの成長に戸惑いを感じながら またこの一家のトラブルに巻き込まれる中 シングルマザーとして懸命に働いていた・・。

監督:ジェームズ・L・ブルックス
脚本:ジェームズ・L・ブルックス
撮影:ジョン・シール
音楽:ハンス・ジマー
 
出演:アダム・サンドラー
    パス・ベガ
    ティア・レオーニ
    クロリス・リーチマン
    シェルビー・ブルース
    サラ・スティール
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スパングリッシュとは、アメリカに住むヒスパニッシュ系の人が話すイングリッシュのこと。
そして”太陽の国から来たママ”フロールはとても美しく ただひたすらに娘を愛おしみ 賢く健気に一生懸命に生きる女性でした。

この作品では 主人公フロールの心に一貫して「何ものにも代え難い大切なもの」が確固として存在しています。
それは「子供」という存在・・。
フロールにとってのクリスティーナとは 神が彼女に与えた宝ものといった印象です。
昨今耳にする子供への虐待などの暗いニュースがある中で フロールの母性、そしてその生き方は何という潔さだろう!
ちょっと切なくなるような展開の中でも その潔さに快感すら覚えたこの作品は 燦燦と輝く太陽に照らされた心地良さの中で観終える事が出来た秀作でした。

そして その彼女と同じ感性を持つのが クラウスキー家の主人ことジョン。
腕の良いシェフとして多忙な毎日を送る中 愛する家族をとても大切にするジョンには懐の深さを感じずにいられません。 
だって彼の妻デボラったら、もう女の私が観たって この人とじゃやってられないわと思うくらいのとんでもない女性です・・(^^;)
ま、映画の中の話とは言え、ジョンはよく我慢していると思うし ジョン、貴方は偉い!って思ってしまいました。(笑)

デボラは「理想の家庭とはこうあるべき!」って、どこで仕入れた知識か知らないけれど 夫や子供や自分の母親までも その人格を無視してまで自分の理想の型にはめようとする。
何を焦っているの!?
理想の家庭なんて人それぞれ、それに紆余曲折あっても家族が仲良く暮らせれば そんな冠は後から勝手に付いてくるものを・・。
デボラの理想は自分たち家族みんなの理想ではなくて 他人が観て判断する理想なんだって気が付かない哀しさよ・・涙

親切と独りよがりは紙一重!?
デボラがフロールの娘クリスティーナを気に入って アメリカの上流階級の子女が通う学校にクリスティーナを強引に通わせるシーンは その最も象徴的なもの。
もちろんデボラにしてみれば それは善意であって フロールもクリスティーナも喜ぶと思っているから やっかいよね。
そりゃ子供のクリスティーナは有頂天、だけどそれを見詰めるフロールの複雑な表情。
そのフロールの気持ちを デボラ 貴女はどこかに忘れて来ていませんか??
って、私が偉そうに言うのも何ですが・・( ▽|||)
これって アメリカそのものじゃない??
世界の中のアメリカの在り方が デボラの中に見えた気がしちゃいました。(苦笑)

このことが 結局二人を傷付けていることを今一歩踏み込んで考えられないところにデボラの哀しさがあるような・・。

そんな騒ぎの中でフロールを理解し 彼女の感性や生き方に惹かれていくジョンが居るのだけど ここからドラマはどう転ぶか 実はジョンとフロールのラブストーリーの行方にドキドキワクワクしながら観ていたのです。

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この作品、もちろん親子の愛情をベースにしながらも そこにジョンの創り出すセンスの良いディナーのようなラブストーリーも添えられていて 本当に魅惑的です。
実はこの作品には不釣合いかなぁと思う「魅惑的」という言葉が ここで欠かせないのは フロールを演じたパス・ベガの情熱的な美貌と ジョンの素敵なお店とその料理のせいかなぁ〜と思います。
ラスト近くになって 本当にそれまでの展開を忘れてしまうほど 大人の二人が醸し出すゴージャスでエレガントで素晴らしいシーンがあります。
それはある事件があって お互いの気持ちを確認し合い 二人がジョンのお店で僅かな時間 二人だけの素敵なディナーを楽しむシーン。
このシーン次第では この作品の賛否が私の中で大きく違ってしまうほど重要な意味を持つシーンです!(笑)
きっと監督も このシーンには力が入っただろうなぁ〜と思えてなりません。
何しろ、このシーンがあったからこそ ラストが生きたとも言えるしね〜〜♪

そして本当の意味でのラストは この作品の最後の最後にしっかりと描かれていて ここは全編を観続けた私にとっては 結局↑で書いた「大切なもの」とは・・というところに終結する安堵感と充実感に溢れたもので、とても感動的。
何より、フロールの生き方がクリスティーヌの中に受け継がれていくだろうという確信にも似た喜びがこみ上げてくるのです。

パス・ベガは スペインの素敵な女優さん!
カルメン」の妖艶で情熱的な悪女?はインパクトがあったけれど 実は「アナとオットー」のフリオ・メディム監督の「ルシアとSEX」なんて トンデモなタイトルの作品にも出ているのですが この彼女がとても可愛くて好きです。
そしてジョンを演じたのがアダム・サンドラーですが 実は結構好き。
これまでの作品の彼とは一味違って 包容力のある素敵な紳士でありながら どことなく不思議ちゃんぽさも感じられたりして これからこの線でもいいのでは?と勝手に決めてしまいたくなりました、ホント素敵!!

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で、この作品で私の一押しは 散々コケにしちゃったデボラを演じたティア・レオーニです。
知的で綺麗なイメージの人だったんだけど あんなことやこんなこともがんばってやっちゃってます!! 実に偉い!!(笑)
女優魂を遺憾なく発揮して そのイメージの落差に拍手喝采ざます。(笑)

とにかく気に入りました、見逃さないで良かったと思います。
様々な異文化交流の味付けがされたエピソードの数々を しっかりと据えたテーマへと見事に終結していった納得の1本です。

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

 

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コメント

よかった・・(ほっ)

瞳さ〜ん、こんばんは♪
この作品、覚えていて下さったんですね、うれしいです!
そして気に入ってもらえて良かったわ〜。

いいお話ですよね、アダム・サンドラーの作品にしては「品」が良いというか・・(^^;)
二人だけの素敵なディナーの後に、ストーリーは見事な完結を見せてくれて大満足でしたものね。
とにかくバスベガが最高!!
瞳さんのおっしゃるように 「毅然としてて、潔くて・・でも切なかったね。」、このバランス感覚がとてもこの映画を魅惑的にしていますよね。

この後、サンドラーの作品もあれこれ観ましたが この作品の彼が一番好きです。
ちょっと惚れちゃうって、わかるわかる!(笑)

4月は、膝や股関節を痛めたので おうちでDVD・・の生活をしていました。
まだまとめていないのですが また気に入った作品もあるので お話に行きますね〜
コメント、ありがとうございました。(^^ゞ)

素敵でしたね〜

カポさん、こんばんは。
以前お話してくださって気になってたこの作品!!やっと見れました〜。
良かったですよぉーー!!
バス・ベガって私初めてなんですけど、とっても愛らしい美しさでしたね。
そして、アダム・サンドラー!!うんうん!カポさんが言ってたのが分かる!!
惚れちゃいましたよ(笑)こんなだんな様が欲しい(笑)
レストランのシーン、これは忘れられないわ。あの言葉のあとに床に触れた彼女の足!!
毅然としてて、潔くて・・でも切なかったね。

ティオ・レオーニにビックリしちゃった(笑)こんな演技を見せてくれるとは!!

いろんなエピソードが、本当に無理なく語られていて、最後も嬉しい確信が持てましたね。
見てよかった!!素敵な作品お薦めしてくださってありがとう。

NoTitle

うさっぺちゃん、おはようございます〜(^^ゞ
この作品、実はうさっぺちゃんにお薦めしようと思っていました!^^;

私のダラダラと長い感想を うさっぺちゃんが、「共通の言葉で話し合っているのに心の伝わらない、辛さ。言葉は通じなくても理解できる人の心」・・と見事にまとめて下さいました♪
そして とてもスマートな二人の出した結論もお見事。
本当に後味としては最高級のランクに入る秀作でした。
そして何より 母から娘への想いがきっと娘にも受け継がれていくだろうという感動もあったしね。

ティア・レオーニは「ディープ・インパクト」と「天使のくれた時間」の2作にのみの鑑賞で どちらもシリアス系美人だったので デボラ役はインパクトがありました。
最後、泣きが入ったデボラと母親のやり取りも面白かったよね。
あの母親の現在と過去、その生き方と割り切り方が好きだわ。
デボラには 目の前にあんな素敵なお手本があるのにね・・、反面教師だったのかしらん??

バス・ベガって、愛らしさも残る美人だよね。
彼女のスペイン映画もなかなか個性的で面白いですよ〜、濃いけどね(笑)

アダム・サンドラー、どんどん丸くなっていくけど これもまた良し!
今度は「50回目のファースト・キス」なんぞ、観てみようかと思います〜(^^ゞ

スパングリッシュ

こんちは。
「スパングリッシュ」このタイトル、公開時の とても惹かれました。
結局観たのは、DVDで半年以上前でしたが。
素敵な映画でしたねぇ〜。
自分の感想を掘り出して見ると、「共通の言葉で話し合っているのに心の伝わらない、辛さ。言葉は通じなくても理解できる人の心」・・みたいな事書いてました。
デボラのイタい処は、独善で理想の達成に燃え、ぶち壊しにしてるのに気がつかない事?わが娘のいじらしい、ふくよかな愛らしさにどうして目を向けないの??
カポちゃんの言うアメリカを見た・・私は時折映画でも見かける「夫とその同僚の仕事の話にもソファーの横から口を出すアメリカの女性」アレを見た思いですネ(笑)アメリカ人の理想的ワイフ(パートナー)って、こんな でしゃばり女性なの?とナゾに思ってた私です。

対するバス・ベガのまぁ、美しい事。こんな綺麗で素敵な人、わたしなら絶対ハウスキーパーに雇わない!危なくって!
でも、分別ある二人は 決してそんな事なく・・レストランのシーンは本当にエレガントで素敵でした。

でもね、浮かれすぎてタガを外したあとのティア・レオーニのボロボロの泣き顔が(笑)・・深刻で、腹はたつけど、初めて子供のように素直になって、言葉が通じ・・・愛嬌があって憎みきれないのも事実ですよね。「ジュラ・パ3」にも出ちゃうレオーニだから出来た離れ業?

とにかく素敵な映画でした〜。自分チで数行で済ませた感想よりずっと長くなっちゃった(^^ゞ。



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