![]() | 美女と野獣 ジャン・マレー、ジョゼット・デイ 他 (2002/09/25) アイ・ヴィ・シー この商品の詳細を見る |
監督:ジャン・コクトー
原作:ルプラン・ド・ボーモン
脚本:ジャン・コクトー
撮影:アンリ・アルカン
音楽:ジョルジュ・オーリック
出演:ジャン・マレー
ジョゼット・デイ
マルセル・アンドレ
ミシェル・オークレール
ミラ・パレリ
ある日 年老いた商人は道に迷い 古い洋館に迷い込んでしまった。
優しい末娘への手土産にと 一輪のバラを手折ると、その館の恐ろしい野獣に「命が惜しければ娘を連れて来い」と脅された。
父親想いの末娘ベルは 野獣の住む館に自ら出向いた。
野獣の求婚を断るベルだったが 次第に野獣の優しさに触れ 心打ち解けた始めていた。
父親の容態が悪化し 野獣の許しを得て父の元に帰宅したベルを見て 欲深い兄姉たちは館に忍び込むが・・・。
有名なストーリーはとにもかくにも モノトーンの画面が生み出したお伽の世界は コクトー監督らしい重厚さと瑞々しさに溢れた世界で 今の鑑賞でも少しも古さを感じさせません。
ラストの素晴らしさと言ったら 稀に見る感動的なシーンです!
観終わっての余韻は 気分も高揚したまま 幻想の世界に浮遊しているよう〜。
恐るべし、作家&詩人コクトーの芸術センス溢れるマジックよ、感動をありがとう〜と言わずにいられない気分です。
コクトー監督自らの演出と 撮影のアンリ・アルカンの創り上げた芸術的な名シーン、根こそぎハートを持って行かれた感じで このシーンだけでコクトー版「美女と野獣」は私の中で名作になってしまいました。
それどころか 「オルフェ」同様に 当時の特殊メイクや撮影などは 今のCGなどと比べると 確かに若干淋しいものはあっても 見方を変えると何と温かみがあって気品に溢れた美しさを湛えているのだろう〜と 感動すらしてしまう。
ますますジャン・コクトー作品の美しく詩情に溢れた感傷の世界にどっぷり首まで浸ってしまった感じ!?(^^;)
さしずめ 今ならCGで如何様にもアレンジ出来そうな野獣の館のシーン。
廊下や部屋の灯りは 人間の肘から先が壁から出ていて 通る人の方向に向けて灯を灯す・・・。
暖炉に刻まれた人面の彫刻は ふっとした瞬間にいろんな方向に目を向ける・・・。
優雅になびくレースのカンテンは 野獣の館に似つかわしくない美と安らぎの繊細な空気を生む・・・。
野獣のいる空間は まさにマジックの世界。
そのマジックが生む美しさと醜くさの複雑な交差の中にあるメッセージが 人間の心に呼び起こす波紋は大きい。
醜い野獣のお面を付けたジャン・マレー。
早くそのお面をとって麗しき尊顔を仰ぎたいと思うけれど 実は二役で 原作には無いベルに同じく求婚する兄の悪友を演じているのです。
この二役のジャン・マレーがまさしく美と醜の両者を演じ分け、劇的に交差し昇華する演出もまた コクトーのマジックそのものです。
今回もそのマジックに心ゆくまで酔わせてもらった幸福感でいっぱいです♪
コメント
追いつかねば・・(^^;)
美女と野獣うらばなし
こんにちは! Mizumizuです。
拙ブログでもやっと美女と野獣の話に入りました。
あの野獣はお面というようり、メーキャップだったそうです。かつらのように、チュールに毛が埋め込んだものが顔の部分だけで3つに分かれていて、それを張り合わせたそうです。顔だけのメーキャップに3時間かかったそうですよ。
拙ブログでもやっと美女と野獣の話に入りました。
あの野獣はお面というようり、メーキャップだったそうです。かつらのように、チュールに毛が埋め込んだものが顔の部分だけで3つに分かれていて、それを張り合わせたそうです。顔だけのメーキャップに3時間かかったそうですよ。

いろいろとバタバタしていて、中々追いつけず申し訳ありません。
GWが明け、我が家の野郎ども(笑)が出払ったら、ゆっくりお邪魔させていただきますね。
>>顔だけのメーキャップに3時間かかったそうですよ。
まぁ、それは「猿の惑星」並に大変なメーキャップだったんですね。
すっかりお面かと思っていました。
これもコクトー氏のこだわりなんでしょうかねぇ〜〜。
それにしても 野獣の時のマレーにはイライラしました。(笑)
早く、その麗しい素顔を見せて!!と心から思ったのでした。
なので ラストシーンはその想いもあって 感動が倍増したのかもしれません〜(^^ゞ)