ameno-etorannze


監督:セルジオ・ゴビ
原作:ドミニク・ファーブル
脚本:セルジオ・ゴビ他
撮影:グニエル・ディオ 
音楽:ジョルジュ・ガルヴァランツ

出演:ヘルムート・バーガー
   シャルル・アズナヴール
   ヴィルナ・リージ

道路ひとつ挟んだアパートメントに住むアランとナタリー。
アランの妻がベランダから投身自殺をした現場を目撃したナタリーは 警察で彼女の自殺を証言し アランに対する警察の疑惑を晴らす。
それがきっかけで親しくなり その後結二人は結婚する。
しかし 結婚してみるとアランの異常な行動が始まり ナタリーは戸惑いを隠せない。
彼女をじらすように奇異な行動に出るアランに いつしか精神に異常をきたしてしまったナタリーは薬付けになってしまう。
決して彼女を抱こうとしないアランだが 離婚調停で「彼女は妊娠しています」と衝撃の告白をするのだった・・。

ヘルムート・バーガーが美しい!!!
ヴィスコンティ映画以外では あまりお目に掛かれないので NETでお知り合いになった方が ご親切にビデオを貸して下さった時には 天にも昇る気持ちでした!
(ミカエラさん、ありがとうございましたぁ〜♪)
本当に何年振りの鑑賞だったでしょうか〜?!

以前の鑑賞では ただただヘルムートに見惚れていただけだった私ですが 今回の鑑賞ではアラン(ヘルムート)の孤独と哀しみが痛いほど分かって上げられる気がしたのは自己満足か!?(笑)

彼がストレートに人を愛せないのは 彼の悲しい出生の秘密が 彼の孤独な心を エゴイズムに走らせるから。

きっと何人もの女性を愛し 何度も傷つけてしまったのでしょう。

しかし、ナタリーのアランへの愛情は それまでの誰よりも深く 彼の全てを受け入れる寛大なものだったのです。

いろいろな状況を乗り越えて ようやく分り合えた二人なのに 彼らが選んだ結論は悲し過ぎます。
こんな形で愛の成就させる二人に茫然としつつ、頭に浮かぶのは「美」の一言でした。

ヘルムートが演じているせいか ヴィスコンティの耽美な世界に通じるものを何となく感じます。

芳しき孤高のナルシスト、美しきサディストの心は 常にマゾヒスティックな哀しみで溢れている。

そんな言葉で語りたくなるほど ヘルムート・バーガーの孤独なエゴイズムが痛々しく切ない作品。

ナタリーを演じたヴィルナ・リージの美しさは これも極上のもの。
透明感があって 人間離れした輝きに溢れている美貌とでもいいましょうか?
(その後観たアジャーニ主演の「王妃マルゴ」での彼女には愕然としたけれど・・)

「ガラスの部屋」のアラン・ヌーリーにも 久しぶりに逢えたし、シャルル・アズナブールの刑事役も 渋くてハマっています。

この作品が未だDVDリリースされない事が 本当に残念でならないですね。
ヘルムート・バーガーのファンは案外多いのですけどね〜〜涙

 

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