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めんどりの肉(2003/03/21)
ロベール・オッセン、ジャン・ソレル 他

監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ 
原作:ジェームズ・ハドリー・チェイス 
脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ 
   ルネ・バルジャヴェル 
撮影:レオンス=アンリ・ビュレル 
音楽:ジョルジュ・ドルリュー 
 
出演:ロベール・オッセン 
   カトリーヌ・ルヴェル 
   ジャン・ソレル 
   ジョルジュ・ウィルソン
   ニコール・ベルジェ


ヴィスコンティの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」と とても似ている。
強盗殺人事件を犯した2人組み(オッセン&ソレル)だが 別々に逃亡し オッセンは人里離れた山腹のガスリンスタンド兼レストランに住み込みで働いていた。
そこの店主は 不釣合いな程の若くてセクシーな女房がいる。
そして案の定 オッセンとその若妻は不倫の末、店主を殺して大金を掴もうとする。
しかし あくまでも主導は若妻だった。
そこに 強盗の相棒だったジャン・ソレルまで絡んできたり 二人を怪しむヘンなおじさんまで登場して どんな結末を迎えるのか・・、かなり人間模様も欲望もドロドロの展開になる。
まさに どす黒い欲望を孕んだ犯罪映画。
フィルム・ノアールそのものの作品です。

前述の「郵便配達は二度・・・」と比較すると そこに香り立つようなエロティシズムが存在しない事がとても残念です。

でも 心理的なサスペンスものとしては非常に面白かったのです。

あのセクシーな若妻が登場した時点で、多分こういう展開になるだろうと思っていましたが、ロベール・オッセン、そしてジャン・ソレルと 二人を手玉にとる・・なんて、なかなかの女性です。

この若妻とジャン・ソレルの役を 本来ならドヌーブとドロンが演じる予定だったとか・・・?

山田宏一さんによると この二人がルーヴェルとソレルにキャスティング変更になった時点で B級のサスペンスになってしまったとか、、、(^^;)

そう言われてしまうと、凄く納得してしまうのですが でも元も子もない気がしてルーヴェルとソレルが可哀想・・。

ジャン・ソレルって ヴィスコンティの「熊座の淡き星影」でも ドロンの降りた役を演じていたけど 彼はそういう宿命により 常に2番手3番手に位置する状況を甘受してしまったのか・・・残念。

「昼顔」のソレルにしても、素敵な俳優さんだと思うのですが・・。

デュヴィヴィエ監督は この後シモーヌ・シニョレの「悪魔のようなあなた」を撮って お亡くなりになりました。

「望郷」のような 男のロマンや郷愁の匂いには程遠いけれど デュヴィヴィエ監督らしいメロドラマチックな雰囲気がする作品でした。 

 

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