フランシスコの2人の息子フランシスコの2人の息子
(2007/10/05)
アンジェロ・アントーニオ.ジラ・パエス.マルシオ・キエリンギ.チアゴ・メンドンサ.パロマ・ドアルテ.ダブ・br />
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監督:ブレノ・シウヴェイラ
製作:ブレノ・シウヴェイラ
脚本:パトリシア・アンドラージ
   カロリーナ・コトショ
撮影:アンドレ・オルタ
   パウロ・ソウザ
音楽:カエターノ・ヴェローゾ

出演:アンジェロ・アントニオ
   ジラ・パエス
   ダブリオ・モレイラ
   マルコス・エンヒケ
   マルシオ・ケーリング
   チアゴ・メンドンサ
   パロマ・ドゥアルテ
   ジョゼ・デュモント
   リマ・ドゥアルチ


ブラジルで人気の音楽デュオ、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ。
彼らの成功の影には、固く結ばれた家族の絆の歴史があった・・。

子供の才能を伸ばしてあげる環境作りは 親の愛情の一つかもしれません。
ただ、それもその家庭の事情次第。
今から数十年前、ブラジルの貧しい子沢山の小作農家では たった一つのラジオから聴こえてくる音楽が 彼らの人生を大きく変えたのです。 【ネタバレ類の表現あり】

冒頭、真っ青なブラジルの空の下、1本のアンテナを屋根に登り必死で取り付けるフランシスコが居ました。

ここからこの物語の全てが始まるのです・・。

そのアンテナはラジオの為のもの。

娯楽の少ない時代にあって、貧しい小作農家の家庭の中で ラジオを通して大好きな音楽を聴ける・・、フランシスコが必死になるのも分る気がするのです。

当時は妻エレーナと二人の生活だったフランシスコも 次々と子供に恵まれ あっという間に7人の子沢山に。

その長い年月の間にも ずーっとフランシスコのラジオからは常に音楽が流れていたのですね。

子供たちを連れてお祭り広場に行った時、野外ステージには歌とギターの生演奏を披露するミュージシャンが素晴らしい歌声で聴衆を魅了しています。

フランシスコの一家は すっかり彼らの歌に魅了された様子。

この時のフランシスコには 自分にはもはや何も出来ないけれど 息子たちを彼らのような、いや彼ら以上のミュージシャンにしたい!!という想いが込み上げたに違いありません。

長男をステージに上げて歌わせた時の 見事な音痴っぷりは爆笑というより微笑ましさでいっぱいでしたが・・。(笑)

やがて家財を投げ打って、長男のミロズマルにはアコーディオンを、次男のエミヴァルにはギターを与え、彼らもフランシスコにダメ出しされながら、がんばって独学で歌と演奏を身につけていきます。

この時のミロズマルとエミヴァルには イヤだ・・、やりたくない・・などと言えるような隙さえ与えないフランシスコに少し疑問を感じつつも ステージパパ化したフランシスコ傍で いつも優しい視線で彼らを見守る母親エレーナの愛情深い表情が印象的です。

すっかり歌もギターも上手になり 可愛くて素敵なハーモニーを聴かせる様になった二人は 貧しい家庭を支える為に 街に出て歌でお金を稼ぐようになります。
本当にいじらしい二人!

無学なフランシスコは 自分のような苦労を子供にはさせたくないという思いと、今のどん底の生活から抜け出すには 自分の好きな音楽で何かを目指すしかなかったのでしょう。

ラッキーだったのはミロズマルとエミヴァルが音楽の才能に恵まれていたことと フランシスコの強い意志と愛情があったことかもしれません。

ある日、二人の歌を聴いたエージェント風の怪しい男に騙され、数週間の約束が 何ヶ月も二人を連れまわされ、いい様にお金を搾取され、その後エミヴァルが交通事故死するという大きな悲劇にも見舞われます。

フランシスコは 得たものと引き換えに失ったものの比べようのない程大きな喪失感の中で愕然とする。

そして子供を失った母親エレーナの悲しみは想像を絶するものの、彼女の他の子供もしっかり育て、フランシスコに意見もし、立派に忍耐強く生きていく姿が どれだけフランシスコや家族の支えとなったか・・、母は強しです! 

やがてエミヴァルの跡を継いで もう一人の弟がミロズマルとデュオを再開し、大成功を収めるのですが・・。

ラストシーンは、本物のゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノのステージと そして彼らを見守るこの作品の主人公のフランシスコと妻エレーナが登場します。

大きな悲しみを乗り越えて、フランシスコの夢は叶いました。

親の夢イコール子の夢とは限りませんが 音楽を通じて言葉に出来ない想いも家族で共有出来たかもしれないし、また音楽に彩られた波乱万丈な人生を送ったフランシスコは最高に幸せ者だったのではないでしょうか。

とにかく子供時代のミロズマルとエミヴァルのハーモニーが最高に素晴らしい!!
彼らの歌声を聴けたことに感謝したい作品です。

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

 

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コメント

この監督さん

マダム、こんばんは♪
ようやく明日でGWが終わり、ちょっと嬉しかったりして(笑)

さて、この映画は観よう!と思いながら 随分と月日が過ぎてしまったのですが やはり評判どおりの素晴らしい作品でした。
息子たちの健気さに、ついホロっとさせられたりして・・。
ステージ・パパのフランシスコの強引さが目立つから、余計にね〜(^^;)
この監督、私の大好きな「私の小さな楽園」の監督だったと、鑑賞後に知りました。
マダム、ご覧になっていますか??
この作品を観ていると、細かなことなんてどうでもイイじゃない、皆が幸せなら!と思えた作品で、泣き笑いの楽しい作品でした。
そのテイストがこちらにも生きているなぁ・・と思いましたよ。
>>ゼゼ・ヂ・カマルゴの歌声が暗闇の中で続き・・・・
あれ?どうだったかしら(^^;) 多分エンドロールで普通に終わった気がしますが、ごめんなさい、思い出せましぇーん(泣)

おぉアッコルシの作品、ご覧になったんですね。
DVD出たら、絶対に買います!!
レティシアとの共演作品も字幕なしで買っちゃおうかと迷い中です。
そうそう、「つぐない」のマカヴォイを予告で観たんだけど ちょっとアッコルシに似ているなぁ〜と思いました・・。
って、「つぐない」上映館が少なくて、観られません(泣)


劇場で観ましたよ

昨年の春に劇場で印象深く観ました。
実話だと思うと余計泣けますよね あの強引なステージパパぶりには苦笑しつつ、もう一つのブラジル作品『Oiビシクレッタ』http://kazetomoclub.seesaa.net/article/27086989.html
も思い出したりなんかして。。 家父長制度の強さにびっくりでしつつ愛情の深さに泣けたのでした。
そうそう あの子役ちゃん達の歌唱力も大したもんですね^^
劇場ではエンドロールが終わったあと スクリーンが真っ暗になり 更に数分間
ゼゼ・ヂ・カマルゴの歌声が暗闇の中で続き・・・・「?」となったのですけど、DVDだとどうなってましたか?(笑)

ところで、イタリア映画祭でアッコルシ出演作「対角に土星」観ましたので、簡単ですけど感想書きました。お暇な折でもチェックしてみて下さいませ。凄く良い作品でしたよー 日本でもDVD化しないかなー。

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