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エドワード・ノートンが一風変わった現代のカウボーイを演じるこの作品は、前半の甘いラブストーリーが後半に至って とんでもなく恐ろしい展開となる異色作!
やはりノートンはこうでなきゃ・・と 一人悦に入る私でした。

ストーリーはというと・・
ロサンゼルス郊外の住宅地、サンフェルナンド・バレー。
この地に暮らす17歳の少女トーブは 厳格な父親のもと閉塞感にただただ苛立ちに似た感情を持て余している。
そんな時に出逢った一風変わったカウボーイ姿の男ハーレンとたちまち恋に落ちるトーブ。
自由に生きるハーレンにますます憧れ、のめり込むトーブ。
しかし、時間の経過と共に、ハーレンの常軌を逸した行動が目立ち始め 少し距離を置こうとするトーブだった。

監督:デヴィッド・ジェイコブソン
脚本:デヴィッド・ジェイコブソン
撮影:エンリケ・シャディアック
音楽:ピーター・サレット 

出演:エドワード・ノートン 
   エヴァン・レイチェル・ウッド 
   デヴィッド・モース
   ブルース・ダーン 
   ロリー・カルキン

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・・、と ここからがノートンの独断場。

端正なお顔に浮かべる優しい笑顔、そしてその裏側に見え隠れする狂気。
これがノートンの演技力により ハーレンの中で炸裂する様子がこれ以上なく激しく不気味で怖いのです☆

前半の二人の出会いから恋に落ちていく様子は本当に素敵・・。
17歳の女の子トーブが少し年上の男性ハーレンに夢中になり、またハーレンも純粋に自分を愛してくれる少女に癒され、いつしか彼女無しでは生きていけない男に変貌する・・。
トーブの熱烈なアプローチに戸惑いを見せる頃のハーレンは 恋に奥手の初々しい中年?おじさんっぽくて やけに可愛いく見えたりするのです。
ノートンもこんなラブストーリーにも出演するだわ・・なんて何の疑いも無く見入ってしまう前半です。

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しかし・・、やはりノートンはノートンだった!!(アンチウィルス・ソフトじゃないです。)

気の強い娘トーブを心配する刑務官の父親は 前半はただただ子供には厳格なくせに 自分は女を連れ込む勝手でいけ好かないオヤジという印象。
トーブの13歳の弟は トーブと違って気の弱い男の子。
父親との会話の中でも 「気の弱い奴は一生気が弱い」などとダメ印の刻印を押されちゃってグーの根も出ないほど精神的に叩きのめされちゃう始末。
父親として、それでいいの??と疑問を感じてしまうほど 子供の心を知らない頑固一徹オヤジに腹が立つ。(笑)

ところが後半は一転して このお父さんが逞しく見えてくる展開になります。
実はハーレンはかなりの自己中で身勝手な男で 自分の意見が通らないとなるとかなりハードな対応をする人物だったのです。
そんな彼の真実を見抜いたトーブの心が少しずつ彼から離れるに従い、ハーレンの狂気がそれに比例するようにエスカレートする不気味さ!!
こうなると もう目が離せない展開です。

マイルームではカウボーイになり切ったハーレンは まるで一人遊びのように西部劇ごっこをする・・、この時点ですでに不気味で怖い!(笑)
そんな彼の狂気を知った父親は 娘や息子を彼から守るため 俄然闘いの本能を剥き出しにハーレンを追い詰めて行きます。
つまり後半は ハーレンと父親の一騎打ち風ハードアクションに変貌するのです。
結末は観てのお楽しみに・・ということで。

down-3

それにしてもカウボーイを気取ったノートンのシーンは様々な過去の作品を思い起こさせます。
弟を馬の後ろに乗せて闊歩するシーンはアラン・ラッドの「シェ-
ン」?
そして現代の孤独なカウボーイというあたりはジョン・ボイトの「真夜中のカウボーイ」?
そして美しい少女トーブに激しく思い入れる孤独な中年男はデニーロの「タクシー・ドライバー」?
そして 世の中に順応出来ずに一人で思い込みも激しく狂っていく男といえばショーン・ペンの「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」を思い出しますねぇ。

舞台となったフェルナンド・バレーの乾いた景色が またこの映画の魅力の一つでもあります。
何車線もある広大なフリーウェイの向こうにはエアバスが低空でランディング体制に入る風景が見える。
その中をハーレンの乗馬姿がアコースティックなメロディの中で浮かんで来る・・。
なんとも味わい深い映像です。

ハーレンの壊れていく様がやはり興味深い!
このノートンが演じるカウボーイ風の男が 実は今のアメリカ政治の象徴であるブッシュに重なって見えるのは穿ち過ぎ?
自分の正義を信じて疑わず、それをためらいもなく行動にすぐさま移してしまう姿に ふっとこんなことを思ってしまったのですが・・。


テーマ : DVDで見た映画 - ジャンル : 映画

 

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