サルバドールの朝サルバドールの朝
(2008/03/26)
レオノール・ワトリング、ダニエル・ブリュール 他

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監督:マヌエル・ウエルガ
原作:フランセスク・エスクリバノ
脚本:ユイス・アルカラーソ
撮影:ダビ・オメデス
音楽:ルイス・リャック

出演:ダニエル・ブリュール    
    トリスタン・ウヨア    
    レオナルド・スバラグリア
    ホエル・ホアン
    セルソ・ブガーリョ
    メルセデス・サンピエトロ サル
    イングリッド・ルビオ
    レオノール・ワトリング

1973年〜74年、フランコ独裁政権末期のスペインを舞台に、不当な裁判で死刑に処された青年サルバトーレ・ブッチ・アンティックの最期の日々を実話を元に描いた作品。


前半、ブッチは現体制に対する若者らしい反骨精神から アナーキスト集団の活動に身を投じ、資金集めの為に仲間たちと銀行強盗を繰り返す。
そこには 政治的思想を背景にしながらも 青春そのものの様々な活力がキラキラと輝いて見えて眩しいくらいです。
しかし、ブッチが逮捕され死刑に至るまでを描いた後半は その死刑を阻止しようとする大勢の仲間や家族たちの中で 正義や死刑云々など語るのも虚しいほど彼の孤独が胸に突き刺さり、ひたすら重苦しい展開が続きます・・。 

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レミングレミング
(2008/02/22)
シャルロット・ゲンスブール、シャーロット・ランプリング 他

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監督:ドミニク・モル
脚本:ジル・マルシャン
   ドミニク・モル
撮影:ジャン=マルク・ファブル
音楽:デヴィッド・ホイッテカー

出演:シャルロット・ゲンズブール
   シャーロット・ランプリング
   ローラン・リュカ
   アンドレ・デュソリエ

仕事も家庭も順調で、美しい妻ベネディクトと閑静な住宅街に暮らすエンジニアのアランだったが、ある晩、彼に目を掛けてくれている上司リシャールとその妻アリスをディナーに招待したことから 全てが狂い出す・・。


内容がどうであれ、このキャストだけで観てしまえる予感がして 手に取った作品でしたが この不思議な怪しさ(妖しさ)に、予想外に興奮させられ、今もその余韻の中で「?マーク」に惑わされています。
おまけに 監督はあの「ハリー、見知らぬ友人」で逃げ場の無い執拗で濃くておぞましい恐怖を描いたドミニク・モルです。
カンヌ映画祭のオープニング作品にもなったという、なるほど、この怖さは普通ではありません・・。

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街のあかり街のあかり
(2007/12/21)
ヤンネ・フーティアイネン.マリア・ヤンヴェンヘルミ.イルッカ・コイヴラ

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監督:アキ・カウリスマキ
製作:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ
撮影:ティモ・サルミネン
音楽:メルローズ

出演:ヤンネ・フーティアイネン コイスティネン
   マリア・ヤンヴェンヘルミ ミルヤ
   マリア・ヘイスカネン アイラ
   イルッカ・コイヴラ リンドストロン
   カティ・オウティネン スーパーのレジ係


フィンランドのヘルシンキ。
ショッピング・センターの夜警の仕事をするコイスティネンは、友人もなく孤独な日々を送っていた。
ある日、マフィアの情夫の差し金でミルヤという美女がコイスティネンの前に現れた。
何も知らないコイスティネンは一目で彼女に恋をした・・。


久しぶりに観たカウリスマキ作品は、スクリーンから感じるものはキャストも含めて、小道具もセットも随分と斬新な印象がありました。
何せ、過去のカウリスマキ作品と言えばレトロでアナログな香りがプンプンしていましたから。
でも結局 話の転がりは基本的に同じ。
主人公は相変わらず散々な目に合いながら、そこに人生の悲哀と諦めの苦笑が滲んでいます。
そんな主人公が カウリスマキ作品では常に愛おしい。
「浮き雲」「過去のない男」に続く、負け犬三部作のラストを飾る作品です。

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肉体の冠肉体の冠
(2003/03/04)
シモーヌ・シニョレ、セルジュ・レジアニ 他

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監督:ジャック・ベッケル 
脚本:ジャック・ベッケル
   ジャック・コンパネーズ 
撮影:ロベール・ルフェーヴル
音楽:ジョルジュ・ヴァン・パリス
 
出演:シモーヌ・シニョレ
   セルジュ・レジアニ 
   クロード・ドーファン 
   レイモン・ビュシェール
   ウィリアム・サバティエ

19世紀末のパリ。
娼婦マリイは マルヌ河で仲間たちと舟遊びしていた。
情夫ロランに嫌気がさしていたマリイは 岸辺のカフェで仲間のレイモンの友人である大工のマンダと出逢い 二人は一目に恋に落ちてしまった。
それに嫉妬したロランは マンダに喧嘩を仕掛けるが 逆に殴り倒される。
ボスのルカにマリイとの仲裁を頼むロランだったが 内心マリイに気があるルカは 翌日酒場の裏で ロランとマンダに決闘をさせ 死闘の末、ロランはマンダに殺された。
逃げる決意をしたマンダにレイモンの手紙が届き ジョワンヴィルの知人宅に隠れることになった。
そこにマリイが訪れ 二人は数日の間、二人だけの束の間の幸せな時間を過ごした。
しかしその間にルカは マンダをおびき出すため、警察にレイモンが犯人だと密告し、レイモンはマンダの身代わりの逮捕されてしまった。
それを知ったマンダは 警察に自ら出向いたが、実はルカの謀略だと聞かされ、護送車から逃走し ルカを射殺した。
マンダは死刑を宣告され 断頭台に上がった。
マリイは 呆然とその様子を見詰めるだけだった・・。


窓の下では 愛する人が断頭台に縛られ 今にもその重くて鋭い刃が彼の命を裂こうとしている・・。
まさにパトリス・ルコント監督の「サンピエールの未亡人」のラストを髣髴とさせます・・。

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パラダイス・ナウパラダイス・ナウ
(2007/12/07)
カイス・ネシフ.アリ・スリマン.ルブナ・アザバル.アメル・レヘル.ヒアム・アッバス.アシュラフ・バルフム

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イスラエル占領地ナブルス、
自爆攻撃へと向かう二人の若者の48時間

監督:ハニ・アブ・アサド
脚本:ハニ・アブ・アサド
   ベロ・ベイアー
撮影:アントワーヌ・エベルレ

出演:カイス・ネシフ サイード
   アリ・スリマン ハーレド
   ルブナ・アザバル スーハ
   アメル・レヘル ジャマール
   ヒアム・アッバス サイードの母
   アシュラフ・バルフム アブ・カレム


イスラエル占領地のヨルダン川西岸地区の町ナブルスに住むパレスチナ人の若者サイードとハーレド。
ある日、サイードはヨーロッパで教育を受けた女性スーハと出会うが、同じ日にパレスチナ人組織の代表者から ハーレドと共にテルアビブでの自爆攻撃の使命を受けるのだった・・。

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悲しみよこんにちは悲しみよこんにちは
(2004/10/06)
ジーン・セバーグ、デボラ・カー 他

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監督:オットー・プレミンジャー 
原作:フランソワーズ・サガン
脚本:アーサー・ローレンツ
撮影:ジョルジュ・ペリナール
音楽:ジョルジュ・オーリック 
タイトルデザイン: ソウル・バス
 
出演:ジーン・セバーグ 
   デボラ・カー 
   デヴィッド・ニーヴン 
   ミレーヌ・ドモンジョ 
   ジェフリー・ホーン
   ジュリエット・グレコ 

南フランスの海岸を見下ろす別荘で 父レイモンとその若い愛人のエルザと共にバカンスを過ごす17歳のセシル。
学生のフィリップと出会ったセシルは さっそく恋に落ちた。
そんなある日、亡き母の友人であるアンヌが別荘を訪れ、バカンスを一緒に過ごすことになった。
やがて父レイモンとアンヌは急接近し、ついには結婚を決めたことをセシルに告げる。
その後 生真面目なアンヌは セシルとフィリップの付き合い方や勉強にも口を出し始め、それまで父と二人で自由気ままに暮らしてきたセシルは アンヌへの反感を募らせていく。
ついにフィリップや父の愛人のエルザを巻き込んで アンヌへの復讐を計画するセシルだったが 事態は思わぬ悲劇を迎える・・。


何度観ても ヒロインであるセシルと共に自分の青春の頃の感性が蘇り その懐かしい痛みに胸が疼く作品。
セシルどころか アンヌの歳を超えても尚 その気持ちを蘇らせるサガンの原作の素晴らしさを言うべきかもしれない。

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馬上の二人
ジェームズ・スチュワート、リチャード・ウィドマーク

監督:ジョン・フォード
原作:ウィル・クック 
脚本:フランク・ニュージェント
撮影:チャールズ・ロートン
音楽:ジョージ・ダニング 
 
出演:ジェームズ・スチュワート 
   リチャード・ウィドマーク
   リンダ・クリスタル
   シャーリー・ジョーンズ 
   アンディ・ディヴァイン
   ジョン・マッキンタイア
   アンナ・リー

ならず者が幅を利かせる西部の町。
そんな中でアウト・ローの雰囲気すら漂わす保安官(ジミー)と 彼の友人で 真面目一筋の騎兵隊隊員(ウィドマーク)が インディアンにさらわれてしまった肉親を捜す人々の依頼を受け、インディアンの村へ出向きます。 
そこでは 銃などと交換に すっかりその生活に溶け込んでしまった人質となった白人たちを救出する慣わしがあります。
長年の経験から その交渉に長けた保安官ですが その中で幼い頃にインディアンに攫われ、英語も話せず育った少年は 自分がインディアンだと信じて疑っていません。
そんな彼を、強引に白人の親元に連れ帰ろうとする二人ですが、少年は激しく拒絶します・・。
  

この作品は ジェームス・スチュワートとリチャード・ウィドマークの2大スター共演の西部劇です。
さる、3/24にリチャード・ウィドマーク氏が享年93歳でお亡くなりになりました。
彼を偲んで、私の大好きな作品「馬上の二人」をアップします。

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ju-p

監督:ダグ・リーマン
原作:スティーヴン・グールド
『ジャンパー 跳ぶ少年』(早川書房刊)
脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー、他
撮影:バリー・ピーターソン
音楽:ジョン・パウエル

出演:ヘイデン・クリステンセン
   ジェイミー・ベル
   レイチェル・ビルソン
   サミュエル・L・ジャクソン
   ダイアン・レイン
   マイケル・ルーカー
 

デヴィッドは高校生だった ある冬の日、川に転落し溺れそうになった瞬間、気が付くと図書館にびしょぬれで倒れていた。
その日から、自分には瞬時にテレポートする能力が備わっていることに気付いた彼は、単身ニューヨークへ旅立つ。
その能力を利用し、大金を得たデヴィッドは世界各地にテレポートし、人生を謳歌していた。
しかし、そのような能力を持つ”ジャンパー”と呼ばれる人々を遠い過去から、抹殺しようとする”パラディン”という組織に狙われたデヴィッドは 同じ能力を持つグリフィンと共に彼らと戦うことに・・。


「ニュースの天才」以来、久しぶりに主演のヘイデン・クリステンセンをスクリーンで観ました。
すっかり少年ぽさも抜け、大人の男性に変身したヘイデンですが、今回は「スターウォーズ」とまでは行かないものの、同じ系統のSFアクションものでの主演。
「海辺の家」や「ニュースの天才」で見せてくれたクール&ダークな輝きを秘めた瞳の魅力は相変わらずですが この作品ではその魅力を存分に発揮する機会もないほど とりあえず飛びまくっています、彼!
スクリーンの中で飛ぶ彼を目で追いながら 思わず『飛びますっ!飛びますっ!』なんて古〜いギャグを思い出していた私です。(苦笑)

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離愁離愁
(2005/02/02)
ジャン=ルイ・トランティニアン、ピエール・グラニエ=ドフェール 他

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監督:ピエール・グラニエ=ドフェール
原作:ジョルジュ・シムノン
脚本:ピエール・グラニエ=ドフェール 
   パスカル・ジャルダン
撮影:ワルター・ウォティッツ 
音楽:フィリップ・サルド
 
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン 
   ロミー・シュナイダー
   モーリス・ビロー 
   アンヌ・ヴィアゼムスキー 
   ニケ・アリギ 
   ポール・ル・ペルソン 

1940年、ドイツ軍の攻撃から逃れるため ジュリアン(トランティニャン)は 臨月の妻と娘を連れて列車で逃亡した。
妻と娘は客車に乗ることが出来たが ジュリアンは貨車に乗せられた。
その貨車には やはりドイツ軍の手から逃げるユダヤ人女性のアンナが居たが 二人は一目で惹かれ合うものを感じていた。
たくさんの避難民で混み合う過酷な貨車の中で いつしか愛し合うようになった二人。
危険な旅も終わり、身元調査もジュリアンの機転で難を逃れたユダヤ人のアンナだった。
やがて妻が出産した病院に行くジュリアンに同行したアンナは そこでそっと姿を消した。
数年後 警察に呼び出されたジュリアンは アンナと劇的な対面を果たすことになる・・・


死や絶望に類する事態に直面した時、男は口唇に微笑を浮かべながら しかも潔く女への「愛」を選びました。
愛する男の為に精一杯の演技で他人を演じた女は 男の勇気に満ちた確かな「愛」を受け止めた瞬間、込み上げる感動の渦の中で 粉々に崩れ落ちる理性もろとも自分の「愛」も止めることが出来ないほど、心の震えが止まらなかったのです。
感動的なラストです!

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めんどりの肉(2003/03/21)
ロベール・オッセン、ジャン・ソレル 他

監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ 
原作:ジェームズ・ハドリー・チェイス 
脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ 
   ルネ・バルジャヴェル 
撮影:レオンス=アンリ・ビュレル 
音楽:ジョルジュ・ドルリュー 
 
出演:ロベール・オッセン 
   カトリーヌ・ルヴェル 
   ジャン・ソレル 
   ジョルジュ・ウィルソン
   ニコール・ベルジェ


ヴィスコンティの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」と とても似ている。
強盗殺人事件を犯した2人組み(オッセン&ソレル)だが 別々に逃亡し オッセンは人里離れた山腹のガスリンスタンド兼レストランに住み込みで働いていた。
そこの店主は 不釣合いな程の若くてセクシーな女房がいる。
そして案の定 オッセンとその若妻は不倫の末、店主を殺して大金を掴もうとする。
しかし あくまでも主導は若妻だった。
そこに 強盗の相棒だったジャン・ソレルまで絡んできたり 二人を怪しむヘンなおじさんまで登場して どんな結末を迎えるのか・・、かなり人間模様も欲望もドロドロの展開になる。
まさに どす黒い欲望を孕んだ犯罪映画。
フィルム・ノアールそのものの作品です。

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